東京中小企業家同友会 足立支部

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例会報告 2013年

「債務超過から170%のV字回復~同友会で学んだ経営戦略と経営戦術~」

2013年7月 足立支部経営交流会 7月24日(水)実施


東京中小企業家同友会
「債務超過から170%のV字回復」というかなり刺激的なテーマからなのか、会外或いは他支部の方も数名参加されました。
久保木社長は25歳の若さで中古車販売の会社を立ち上げられて、持ち前のバイタリティで会社の業績も伸ばしていったのですが、そんな時期に若気の至りか知り合いに騙され会社に多額の損失を与えてしまいます。
そんな社長に愛想をつかせて社員は殆ど辞めてしまい、揚句にはご自身が大病を患ってしまうなどの人生のどん底を味わうことに。


東京中小企業家 同友会
運転資金確保もままならず廃業も頭をよぎる中、人脈づくりや勉強のために多くの会合に出向くようになり、同友会とも出会いました。
初めて事業計画なるものを知り、そこから売上管理やキャッシュフロー管理の大切さを学びます。商売の手法も、車1台の利益率から或る一定の利益額を取ることに目線を移し、何よりキャッシュフローを重視する経営手法に変化させたことにより、見事V字回復を遂げて現在に至ります。 5年後の売り上げ目標を10億に据え、勝負に出るプロスタッフから目が離せません。

(報告 株式会社 S・S・M 坂東 眞司)

あだち経営改革セミナー
~ワークライフバランスは○○な会社になるためのキーワード~

2013年6月 足立支部経営交流会 6月28日(金)実施


東京中小企業家 同友会
足立支部6月の例会は、足立区主催のワークライフバランス企業認定式と併せて開催された基調講演でした。東京同友会足立支部は、共催という形で参加させていただきました。 (既に毎年恒例となっています。)
足立支部会員企業も新たに1社が認定を受け、区内におけるワークライフバランス実施企業の増加を感じました。(他にも、実施に取り組んでいる区内企業はたくさんあるはずです。)


今回の基調講演は、NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹氏による、ワークライフバランスの導入体験談が中心のお話となりました。 従業員だけでなく、経営者自身さえ仕事に追われて疲弊してしまうような環境を、どのように少しずつ変えていったか。参加者からは、「参考になる」という声が多くありました。 「女性はもっと社会参加すべきで、逆に男性はもっと家事と育児に参加すべき」という主張から、もう既に世の中の価値観は20年前と大きく変わり始めているという印象を受けました。
 いや、もう既に変わっているのかもしれません。ワークライフバランスの思考を取り入れた企業は、経営者が既に「給料よりも幸せな時間の方が大事」ということに気付いているに違いありません。
 ワークライフバランスの取り組みが、業務の非効率化を招くどころか、逆に4日で5日分の労働生産性を実現したり、従業員同士のバックアップ体制を強化して企業体質すら改善させるということが今回の講演でも実例として紹介されました。
今後も、取り組む区内企業は増えていくのではないかと思います。

(報告 行政書士 幸野茂人)

パートの経理事務員から経営者へ
~3S(整理・整頓・清掃)で3K会社を「よい会社」に劇的に変えました~

2013年3月 足立支部経営交流会 3月26日(火)実施


東京中小企業家 同友会
3月の例会は、荒川支部と足立支部の合同例会でした。 お話してくださったのは、(株)三協製作所 東京オフィス所長で、MDファクトリーHS(株)の川端社長です。
川端社長が女性である事もあり、他支部からも女性経営者が多数参加されていました。 川端社長は、パワフルで、とても人間味があって、どんな事にも一生懸命で、ちょっぴり負けず嫌いな、チャーミングな女性、という印象を受けました。 短大を出て、たまたま新聞広告で見つけた、パート募集の会社。
そこでの、尊敬すべき人との出会いと悲しい別れを経験し、経営者になるべく道をまっしぐらに突き進まれたのですね。
東京中小企業家同友会
24歳で課長、28歳で部長、3S活動との出会いで会社を立て直されたとの事。 「3S活動」は、単に職場の整理、整頓、清掃だけでなく、心の3Sも大切だという事を、改めて学びました。 そして、一番大切なのは、「絶対にあきらめない」という強い気持ちなのですね。 現在は社長になって、いろいろな仕事を手掛けていらっしゃるようです。
今後は、製造業の経営理念、そして、製造業が活躍できる場所をたくさん造っていきたいと、目を輝かせて、新しい目標も語ってくださいました。
元気をいただいた例会でした。
報告 (株)ファブリカ  清水恵子

「経営の舵取り こんな風にしてみたらどうですか?
~今ある技術を活かす為にもニッチマーケット戦略は有効です~」

2013年1月 足立支部経営交流会 1月22日(火)実施


東京中小企業家 同友会
今回は、ニューマネージメントシステム株式会社の青木文雄氏にご講演をいただきました。 将来的に自社商品の開発・販売を目指し独立をされ、大手会社の下請けソフトハウスからスタートしたとのことですが、バブル崩壊で仕事が激減し、会社の経営も大変になり、下請けではノウハウの蓄積が出来ず得意分野が持てないということから、思い切った業態変換をすることを決意されたそうです。 元々業務知識のあった“ある業種”に絞って商品を開発し、「動き歩きながら考える」を実践し、販売を一部代理店に委ねて実績を伸ばしていったとのことです。
東京中小企業家 同友会
狭い業界ながらも、業務に対して大手に負けないくらいの徹底したマーケティング商品開発・検証というのは新事業開拓には必要とは思われますが、 その作業に加え会社の経営・社員の取捨選択・資金繰りと、同時に行なったことが驚異的でもあり、ものすごいエネルギーがあったのだろうと想像できます。
世間ではニッチ市場であっても、中小企業にとっては大きな市場である場合も多く、大手に負けないサービスと熱意、そしてノウハウがあれば十分通用する世界だということを学びました。 今、次なる業種を狙っているとのことで、こういった攻めの姿勢も学ぶべき点でした。 青木さんはその後の懇親会にも参加され、経営交流会時から続く質問攻めに気さくに答えてくれ、大変盛り上がりました。
報告 ザックシステム㈱ 梅澤知成